基軸通貨〜ポンドからドルへ〜後編

外貨
基軸通貨としての条件は何でしょうか?
誰もが通貨を欲しがることが大切ですよね。
手に入れてもその場だけなく、世界中で使えることが良いですよね。
また、受け取った相手も喜んで取引してくれる。
このようなことが基軸通貨の最低条件として挙げられると思います。

今の米ドルに当てはめて見ていきましょう。
個人だけでなく、企業・国も保有しておりますし、誰もが欲しがりますよね。
世界中のどこでも使うことが出来ますよね。
どこでも使えるからお店、個人も喜んで取引してくれますよね。

過去の基軸通貨であったポンドはヨーロッパを中心にこのような条件を満たしておりました。

ポンド以外にも国際的な通貨はあります。
ユーロや円、スイスフランなども使うことは出来ます。
交換はできますが、世界的にみるとマイナー通貨ですので、場合によっては取引で使用できないことも多々あります。
こういった使い勝手の違いから、他の通貨はドルの基軸通貨の地位を奪うには至っておりません。

一方で、基軸通貨を目指す人民元は外貨との取引が制限されております。しかも、変動相場制度にさえ移行しておりません。
このような通貨が国際通貨の主役となるまでの道のりは長く、遠いと思われます。
まずは実績作りとしてAIIB(アジアインフラ投資銀行)を中国が主導となって設立・運営しておりますが、求人の待遇などもあまり良くなく今のところ苦戦している模様です。
ここでの決済通貨を人民元として採用することで世界的な通貨の足がかりにしたいのでしょうね。

今後も注目していきたいと思います。

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