前回のブログは、ロングインタビューの質問その1。
「そんな事は当たり前だ」と考える事柄を自分の中から出来るだけ多く発見してください。
という内容でした。
どうですか?
ご自分の中の「当たり前感覚」。見つかりましたか?
それはご自分に取って極めて極めて当たり前の事。
「なぜ、そう思われるのですか?」と聞かれても、
そんな質問自体がバカバカしく感じられるくらい、当たり前の事。
「そんな事言われたって、だって当たり前だから当たり前なのですよ」と、
そんな返答をしたい気分になる方も少なくありません。
自分の中の「当たり前感覚」。
それは「文化」として自分が長く慣れ親しんだ「感じ方」「考え方」ですので、
その根拠性などを問われると、誰もが答えに窮します。
今回は、この「当たり前感覚」が衝突した事例をお話しましょう。
新婚の夫婦です。
彼は、リビングでテレビを見ています。
その彼の前を、お風呂から出たばかりの彼女がバスタオルで長い髪の毛を拭きながら通り過ぎました。
「おいおい」
「なーに?」
「お風呂の入り方なんだけどさぁ」
「うん」
「お風呂から出る時は、まず、浴槽で小さなタオルをよく絞ってさ、それで身体を一度拭いて
から出てきて、そこでバスタオルを使うんだよ」。
「???」
「何、キョトンとしてんの? お風呂の入り方とタオルの使い方ってのは、そういうもんだろ」
「そういうもんなの?」
「そうだよ。そういうもんだろ。そんなこと。当たり前だろがぁ」
「エェッ? 当たり前なの?」
「当たり前だよ。俺なんか生まれてこの方32年間、そうしてきたんだ。そんなの当たり前だ」
「それは、変じゃないの?」
「変?。何が変だっていうんだよ?」
「だって、それはマー君の家でのお風呂の入り方の話でしょ」
「俺んちだけじゃないよ。健ちゃんの所もそうだし、木村っちの家もそうだよ」
「他の家は? 他の家族は?」
「そんなの知らないけど。大体みんなそうだぜ。俺は常識的な話をしていると思うけどなぁ」
「何言ってんのよ。それなら言わせてもらうけど、私も生まれてこの方27年間、お風呂から上がったら、とてもいい香りのするフカフカのバスタオルを直接使ってきたわよ」
「だから、それがおかしいって言ってんだよ」
「おかしいって、何がおかしいのよ?」
「だって、ミッコは俺が当たり前だと思っていることに対して真っ向否定じゃん」
「ちょっと待ってよ。はじめに否定されたのは、この私でしょ。私のお風呂の入り方はおかしいって、マー君そう言ったじゃないの」
「まぁ、そうだけどさ。俺の言いたいことはそういうことじゃなくてさ」
「じぁ、どういうことだって言うのよ」
きりがないのでこの辺で止めておきますが
そろそろ仲裁に入ったほうが良いでしょうか。
紙幅の関係もあります。
この喧嘩、しばらくこのまま放っておくことにして、
続きは次回に。
今日は、この辺で。