そもそも、ロングインタビューって何なの? その2
自分に流れ込んできたのかどうかは別にして、
自分の強みや弱みを発見して、明日の行動に活かす。
そんなことは、誰もが日常的に自問自答しながら行っていることだと思います。
人は、悩みながら、考えながら、あれこれやりながら、今日を生きてるのですから。
仕事柄、多くの方のお話を伺いますが、
時々、自問自答がとても上手い人お出会いすることがあります。
こういう人は概してPDCAの回転速度が尋常じゃありません。
計画、実行、チェック、それをまた次の行動に活かす。
そのサイクルを超高速で回していらっしゃる。
こういう方には、ロングインタビューは全く必要がございません。
大先輩から「上手くいっているサッカーチームをいじるな」という
言葉を教わったことがあります。
下手な提案は休むに似たりになりかねません。
余計な話は無用です。
でも、
何が、自分の中の積極的な前進要素なのか。
何が、ブレーキ要素なのか。
何が、バックギアなのか。
これらの事を自分独力で発見するのは、そう簡単なことではないよ。
という事も20年程の経験から分かってきました。
何度か繰り返していますが、
自分が
そう感じたり、
そう思ったり、
そう考えたりする事の多くは、
自分にとって当たり前の事です。(当たり前の感覚を伴っている)
そして、
人は、自分が「当たり前」だと思っていることを、あまり深く考えようとはしません。
だって、面倒くさいし、
第一、そんなことをしたところで、
当たり前の事は当たり前の事なのだという同語反復へ戻るだけでしょうが。
と、人はそう思っている。
ロングインタビューはへそ曲がりですから、
自分では当然視していること。当たり前だと思っていること。
その事を、あえて一度考えてみるってのは、どうですか?
無駄だと思いますか。
この部分は、今まで考えられたことがない。
今まで掘られた事がなく手付かずのままなのだから、
逆に、大きな鉱脈が隠されている可能性があるのではないか。
ロングインタビューは、今までの経験則を基にそう考えているのです。
今まで、当たり前すぎて考えた事もない。
そんな事を、時間を掛けて丁寧に解きほぐしていくと、
これが、結構面白くなってくるのですよ。
人は、多くのものに興味関心を寄せますが、
その対象のひとつに「自分自身」があっても何も不思議ではありません。
むしろ、最大の興味の対象は「自分自身」なのだといってもいいのかも知れません。
その最大かもしれない興味の対象である自分自身を探索しようというのですから、
これが面白くないわけがありません。
ロングインタビューは、
ご自身を素材に展開するエンタテイメントでもあります。
ありがたいことに、皆さん結構楽しんでくださっています。
今日はこの辺で