兄弟で一緒に住宅ローンは借りられるか?③
さて今回は、
「兄弟で買った家のローンが足枷となり夫婦で住む家は購入できなくなる可能性が高い」
ということについてお伝えします。
結婚して新たにマイホームを購入しようと思った時、兄弟で組んだ住宅ローンが残っていると、新しい住宅を購入する際に足枷となるケースが多いです。
なぜなのか?
ポイントは大きく2つです。
①保証人や債務者を後から変更することが難しい
②古い住宅ローンも含めて返済比率を計算されてしまう
①については前回お話したので今回は②についてお話します。
兄弟で借りた住宅ローンで債務者または連帯保証人となっている状態で、新たにローンを借りようとする場合、銀行は古いローンの返済額と新たなローンの返済額を合算して返済比率を計算します。
返済比率は額面年収に占める返済額の割合なので、年収が大幅に上がっていたり、奥様の収入も十分にあったりといった要素がなければ、古いローンの返済額の影響で新たに借りることのできる住宅ローンの金額は少なくなってしまいます。
また、古いローンの支払いに遅延や支払漏れがある場合は、新しいローン自体を借りることができないケースもあります。
このようなことがあるため、兄弟で住宅ローンを借りる際は、単に融資のハードルが高いだけではなく、借入後に家族構成が変化する可能性があることや新たな住宅購入の際に影響を与える可能性があるということを踏まえたうえで、注意して検討することをお勧めいたします。