2017年の展望〜反グローバリズムへの流れが加速するのか〜

2017年も注目すべき政治イベントが目白押しです。

 

1月トランプ次期米大統領の就任
3月オランダ総選挙/英国、EU離脱を正式通知へ
4月~5月フランス大統領選挙
8月~10月ドイツ総選挙

順に見ていきたいと思います。

 

一番のイベントは、1月20日のアメリカのトランプ次期大統領の就任でしょう。
大統領選以降、政策期待を背景に株式市場にマネーが流入しました。就任後は政策の実効性が問われます。就任当日にTPP離脱、中国への牽制など波乱含みとなりそうでうす。
もしかしたら1月20日が最も大事な一年となるかも知れませんね。

米国ではインフラ設備の老朽化が進み、公共事業などによる財政支出に対する理解を得やすい状況で、政策が実行されれば、米国内だけでなく日本にもプラスの影響がありそうです。

半面、環太平洋経済連携協定(TPP)など貿易協定は、保護主義的な政策を強めれば、日本の輸出企業にマイナスの影響が出かねません。TPPの離脱宣言→その後の2国間での協定に注目していきたいです。

為替は、特に春先にかけて就任後100日間のハネムーン期間は、ご祝儀相場となり、ドル高・円安の局面となりやすいです。ただ、ドル高で米企業の業績が悪化すれば、利上げ見送りで円高圧力が高まる可能性があります。

欧州では重要な選挙が相次ぎます。

英国のEU離脱交渉は3月末までに始まる見通しです。他のEU諸国が自国の選挙を控えて英国に対して強硬策をとれば英国への投資が減るとの懸念が強まり、ポンド安が進む可能性があります。

産業革命、グローバリズム、反グローバリズムと全てはイギリスから始まっていると言われております。イギリスの動きが、特にヨーロッパへの影響が大きいと思われます。

3月にはオランダ総選挙、4~5月の仏大統領選、8月~10月には独総選挙があります。一連の選挙で欧州連合(EU)への懐疑派が躍進すれば、欧州関連企業の株価を下押ししそうです。

ヨーロッパにおいて、反グローバリズムが進むかどうか注目していきたいと思います。

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