今、何が欲しいですか?(後半)
前回は、4400万のフェラーリなら買いたいと思うけど、60万のフェラーリなら要らない。
というお話でした。
今日は、その後半をお届けします。
※Qはインタビューアの私。Aはクライアント氏です。
Q:60万のフェラーリではダメだと。
A:はい。ダメです。
Q:とすると、本当に欲しいのはフェラーリじゃないとも考えられそうですね。
純粋にフェラーリが欲しいのであれば、購入価格は問題にならないはずでしょ。現実にはあり得ない話ですが、お望みのフェラーリが真向かいのディーラーに60万で売り出されている。でも、それは、お買い求めにならない。60万だから。
A:意地悪だなぁ(笑)。フェラーリ、お嫌いなんですか。
Q:大好きです(笑)。
購入されたら2日間貸してください。
カミさん連れて軽井沢へ行ってきます(笑)。
Q:フェラーリが納品されたとしましょう。どうしますか?
A:そうですねぇ。誰かに電話してフェラーリ買ったぜと言って、見せに行こうかな。
Q:どなたに?
A:まずは、車好きな友達に。
Q:そのお友達はその車を見て何と仰いますかね?
A:オーォ! フェラーリやないの!。オーォ! まっさらやないの!。 とかね(笑)。
Q:これ、いくらしたんや? と、お聞きになるかもしれない?
A:聞くと思います。
Q:答えますか?
A:ええ、まぁ。答えると思います。
Q:ご自分がフェラーリに乗ってる事を、誰か他に伝えたい人はいますか?
A:そうですねぇ。オヤジかな。
Q:お父様ですか。お父様も車がお好きなんですね。
A:いや。オヤジは車の事など何も分かりません。
Q:そうですか。でも、フェラーリを見せに行きたい。
A:ええ。まぁ。そうですね。
Q:お父様は、その車を見てどのように言われますか?
A:うーん。それは、オヤジに聞かないと分からないけど・・・。
Q:では、質問を少し変えましょう。
お父様に何て言われたいと、思っていますか?
A:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
彼は、かなり長い時間、最後の問いに対する答えをご自分の中に捜していました。
そして、言われました。
彼は、最後にどのような発言をしたと思われますか?
ロングインタビューは、今日も佳境を迎えています。
この続きは、またの機会に。
このロングインタビューはフィクションであり、実在する人物・団体等とは関係がありません。