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固定金利と変動金利の選び方

前回までに固定金利と変動金利の仕組みについてお話させていただきました。
今回は「固定と変動の選び方」についてお話いたしましょう。

よく、「固定金利と変動金利はどちらがお得ですか?」
というご相談をいただきますが、結論から言うと、この問いに正解はありません。
なぜなら、将来の金利動向を読むことができないからです。
ただし、正解はありませんが、金利の選び方にはポイントがあるのです。

それは、我が家の返済計画にはどちらの金利が合っているかという視点で選ぶことです。

2つの事例で選び方のポイントをお話ししたいと思います。

<ケース1>
住宅ローン:35年での借入を予定。
返済計画:10〜15年後までには繰上返済にて完済予定。
返済計画の背景:夫婦共働きで毎年奥様の収入は貯蓄に回すことができ、子供の教育費が増えることを想定しても、十分繰上返済用の貯蓄を行うことができるため、早期完済を視野に入れている。

このケースの場合、一旦は35年で住宅ローンを検討していますが、購入後も多くの貯蓄ができ、早期に全額返済の目処が立っております。
そのため、フラット35等の長期固定金利ではなく、借入時の金利が低い変動金利を選んだ方が、毎月の返済金額を少なくできます。また、借入後に金利が上昇したとしても、10〜15年で完済予定であれば、毎月の返済金額の見直しは5年目と10年目の2回(前回の記事5年ルール参照)となります。

※マイナス金利導入以降、固定金利と変動金利の金利差が少なくなってきておりますので、10年〜15年で完済予定の場合、変動金利と期間固定(10年 等)が検討対象になります。

<ケース2>
住宅ローン:35年での借入を予定。
返済計画:15年〜20年後に子供の教育費のピーク(高校・大学進学)があり、繰上返済が難しく、35年かけての完済を目指す。
返済計画の背景:家計の中で、「住宅」への優先順位が高く、家計が赤字にならないギリギリの予算で住宅を購入。教育費のピーク時に貯めた貯蓄のほとんどが取り崩される可能性があるため、35年での返済を視野に入れている。

こちらのケースでは、早期の繰上返済が難しい上、教育費のピーク時に貯めた貯蓄のほとんどが取り崩されてしまう可能性があることを考慮すると、返済途中で返済額が変動しない方が返済計画を立てやすくなります。
そのため、変動金利や期間固定ではなく、フラット35(35年固定金利)を選ぶことで返済計画が変わるリスクを無くすことがポイントになります。

2つのケースをご覧いただきましたが、金利を選ぶ際は、単に毎月の返済金額や総返済金額だけで比較するのではなく、我が家の返済計画にはどちらの金利が合っているかというポイントで選ぶことが大切です。

家と通帳

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