変動金利① 変動金利の仕組み
今回は変動金利についてお話したいと思います。
「変動金利」と聞きますと、毎月毎月金利が変わって、毎月のローンの支払額が一定じゃなくなってしまうのではないかと思われる方が多くいらっしゃいます。
・・・実は、「変動金利」も一定期間は毎月のローン支払額は変わらないんです。
変動金利には大きく2つのルール(①5年ルール ②125ルール)がありますので、見ていきましょう。
① 5年ルール
住宅ローンの支払が始まった後は、金利が上がっても下がっても毎月のローン返済金額が5年間は変わらないというものです。
つまり、借入後は5年間返済額が一定ということになります。
では、5年後以降はどうなるのか・・・
5年目に返済金額の見直しが行われますが、
見直し後はまた5年間返済金額は一定となります。
このサイクルがローン終了まで繰り返されていきます。
つまり、35年ローンの場合は、6年目、11年目16年目、21年目、26年目、31年目の6回だけローンの返済額が変わる可能性があるということになります。
※金利の見直しは年2回(4月・10月)行われますので、返済額は一定でも、返済額の内訳(元金と利息のバランス)は変わることがございますのでご注意下さい。
② 125%ルール
上記にて、住宅ローンの返済額は35年ローンの場合で6回見直しがあるとお話しました。
では、その6回の見直しの際に返済金額が物凄く上がってしまうのではないか、と思われる方もいらっしゃると思います。
そのブレーキ役となるのが、125%ルールです。
このルールは、返済額の見直し時に金利が物凄く上がってしまったとしても、見直し後のローン返済額は、今迄の返済金額の125%を上限にして下さいというルールです。
例えば、毎月10万円のローン返済額だった方は、12.5万円が見直しの上限となるといった具合です。
ですので、ローンの返済金額がいきなり2倍3倍になったりすることが無いよう、変動金利は大きくこの2つのルールで運用をされております。
※金融機関やローンの種類により、上記①②のルールが適用されていない変動金利もございますので、お借入の際は必ず金融機関へご確認下さい。