そもそもロングインタビューって何なの? その3
ご自分の中の「当たり前感覚」について、少し時間を掛けて丁寧に考えてみませんか。
というのが、ロングインタビューの提案です。
ロングインタビューには、多くの問が用意されていますが、
その第一問では
「そんな事は当たり前だろ」
「ま、当然そうですよね」
とお考えになる事には、どんな事がありますか?と伺います。
よろしければ、このブログをお読みになってくださっている方も、ご一緒に考えてみてください。
ドンドン出てきますか?
それとも、そんな事、急に言われてもと、少し当惑されますか?
ロングインタビューの現場では、
「今までに、こんな質問された事がないから、少し時間ください」
と言われる方がほとんどです。
また、質問そのものに関して、逆に質問されることも多いのです。
「当たり前って、どんな事でもいいのですか?」
「はい。どんな事でも結構です」
「何か、例を挙げてもらえませんか?」
「朝、顔を洗い歯を磨くのは当たり前だ、はどうですか?」
「そんなんでいいんですか?」
「はい。そんなんでいいんです(笑)」。
「もう少し例をください」
「朝、誰かと会ったら挨拶をするのは当たり前だ」
「お風呂から出る時は、まず小さなタオルをよく絞って身体を拭き、それからバスタオルを使う。このタオルの使い方の順番は当たり前だ。というのはどうですか」
「そんなんでいいんですか?」
「はい。何度も言いますが、そんなんでいいんです(笑)」
でも、少なくない人が、そう言いながらも、中々、自分の中にある「当たり前感覚」には、たどり着けない事が多いようです。
「自分の中の当たり前感覚って、結構探すの難しいですねぇ」
「楽しみながら、探してくださいよ」
何故、「当たり前感覚」を探そうとするかといいますと、何度も申しましたが、自分が当たり前だと思うことを、人はあまり考えようとはしないからです。
意識の中で、ほとんどスルーされているからです。
この「当たり前感覚」は、本人に取って自分の身体に馴染みに馴染んだ「文化」としてあります。
そして、一人ひとり当たり前感は違いますから、文化はどこかで衝突することがあります。
その衝突は、互いをより深い相互理解に導くキッカケになることもあれば、衝突が危機的な状況性を生み出すこともあります。
次回、当たり前感覚が衝突した事例をお話しましょう。
今日はこの辺で。