保険金額の設定はどう決めたらいいの?
建物の保険金額を算出するにあたって、適正な評価に基づき建物の評価額を設定する必要があります。
その評価額を決める基準には2つあります。
「再取得価額、再調達価額」
「時価」
この2つです。
再調達価額
再調達価額とは、建築後の経過年数に関係なく、今現在の再建築や再取得するために必要な金額を算出する評価額です。
時価
時価とは、再建築や再取得するために価額から経過年数による消耗分を引いた価額で評価するものです。
時価額=再調達価額 −経年減価額(経年・使用による消耗分)
火災事故にあっても、再調達価額ならば、再建築や再取得は容易に可能となりますが、時価で火災保険を掛けた場合には、年数が経過している建物ほど受取れる保険金が少なくなるため、再建築は難しいということになります。
ですので、一般的には再調達価額で設定される事が多いです。
と、ここまでは専門用語での解説になりますが、ちょっと難しいですね。
要約すると、新築の場合、この建物の建築価格はいくらでしたか?
その建築価格を保険金額の設定の目安としましょう。という事になります。
万が一の際は、火災が起こる前の元の状態に復元する、という概念を持っていただき、保険金額として設定すると安心ですね。