住宅ローンと不動産投資用ローンは一緒?
最近、テレビのニュースなどで、ローン金利が低いので投資用物件を建築したり、購入したりする方が増えているという内容をよく見かけます。
低金利で融資を受けられることをきっかけに不動産投資へ踏み出される方もいるかと思います。
不動産の購入を目的としたローンだから投資用物件のローンも住宅ローンと仕組みが一緒と思っている方も多いと思います。
今回は、そんな投資用ローンを検討する際の注意点をお話致します。
①審査基準
以前のお話で、銀行が住宅ローン審査の際に見ているポイントについてお話致しました。
投資用ローンの場合、住宅ローンよりも審査の基準はさらに厳しいです。
住宅ローンは一言で言うと「35年間の返済能力」を中心に審査おりましたが、投資用ローンでは、返済能力はもちろん、物件の担保価値(立地・将来の集客力 等)や保証人(物件の収支が赤字になった後に債務者の返済が滞った場合の代わりの返済人)といった内容も審査の対象になります。
②金利変動の仕組(変動金利の場合)
変動金利にてお借入される場合、住宅ローンでは、「年2回金利見直し」、「返済額は5年毎見直し」、「125%ルール」といった返済金額が上限無く増えないようなルールが設けられておりました。
一方投資用ローンの場合、上記のルールが無く、金利の変動と共に返済額が変わる、返済額が上昇する際の上限金額が設けられていない(金利と返済額が連動する)ような「即時変動」のケースもあります。
※金融機関によりルールは異なりますので、お借入される際はご確認下さい。
※金融機関によっては、住宅ローンに「即時変動」が適用されている場合がございます。
住宅ローンと投資用ローンは、不動産を購入する際に銀行から融資を受けるという点では一緒ですが、細かいルールの違いがありますので、お借入の際は金利の高い低いだけではなく、
借入後の金利の動き方や返済額の決まり方にも注意することが大切です。